
REPORT
活動報告
関わる人すべてを大切にし幸せにすること
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熊本地震のボランティアは何をした?2日間で100回の施術
投稿日:2026.09.03 最終更新日:2026.09.29

こんな声をよく聞きます。
現地で私たちに最初に返ってきたのは、「あなたたちは何の団体ですか」という問いでした。
間仕切りが並ぶ体育館で、警戒されながら声をかけるところから始まりました。
この記事では、2日間の活動の中身と、現地へ行く前に確かめることをまとめます。
Q1
「あなたたちは何の団体ですか?」から、どう始まった?

体育館の床に、間仕切りが並んでいました。
その間を、大阪から来た私たちが歩きます。
最初にしたのは、名乗ることでした。
希望された方だけに、座っていただきました。
令和8年熊本地震は、令和8年(2026年)7月28日16時27分に発生しました。
マグニチュード7.1、最大震度7。
令和8年8月1日時点で、避難所には約8,800名が滞在していました。
在宅で避難する方や、車中泊を続ける方も多数おられました。
政府の対策本部の会議でも、負担が大きい人たちが挙げられています。
“御病気の方、障害をお持ちの方、介護を要する方
出典:首相官邸(令和8年の熊本地震にかかる対策本部の会議)
つまり避難所は、体と気持ちの余力がすでに削られている場所です。
知らない人が近づいてくれば、身構えるのが自然です。
2026年8月29日(土)、熊本県の避難所に入りました。
返ってきたのが、冒頭のあの問いです。
無理に勧めることはせず、鍼灸・整骨・あんまの国家資格を持つ者が来たことを伝えました。
そして希望された方から、1人ずつ。
これから現地へ向かうご本人や支援者の方は、聞きたいことを1つ決めてから動いてみてください。
名乗る順番が決まっていれば、最初の一言は出しやすくなります。
Q2
2日目に列ができたのは、なぜ?

2日間で合計100回を超える施術になりました。
増えた理由は、受けた方から出た言葉です。
その言葉が、避難所の中を静かに伝わりました。
1日目の2026年8月29日(土)は、希望された方に1人ずつ声をかけて回りました。
そこで出てきたのが「気持ちよかった」
「生き返った」という言葉です。
その声が隣へ、また隣へ。
翌30日(日)には、順番を待つ列ができていました。
座っていただいたのは、避難している方と、支援にあたっている方です。
支える側の体も、同じように張っていました。
熊本へ行ったのは、利用者と職員です。
利用者も施術に加わりました。
2026年8月29日と30日の2日間で、施術は合計100回を超えました。
行った先は、熊本県内の避難所1か所だけです。
2日間でできたのは、その場の体をほぐすところまでです。
ご自分の事業所にある技術を、1つ書き出してみてください。
Q3
避難所の生活が長引くと、体には何が起きる?

避難所で先に弱るのは、どこでしょうか。
体を動かす機会が減ると、そこから不調が出てきます。
だからこそ、体にふれる技術の出番です。
避難生活が長くなると、健康のリスクが高まると指摘されています。
体を動かす機会が減り、動きにくくなる状態。
ロングフライト症候群や熱中症も、挙げられています。
2026年8月20日から24日には、支援チームが熊本県の八代市に入りました。
JRAT(日本災害リハビリテーション支援協会)のチームです。
内訳は、医師と理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の4名。
そこで行われたのは、手すりの設置や、歩行器や杖の導入といった環境調整です。
体を動かしやすい場に整えることが、支援の中身になっていました。
令和8年8月3日から9日には、長崎DWATの4名が動きました。
災害のときに派遣される、福祉のチームです。
八代市の一般避難所を巡回しました。
メンバーは、高齢者の相談窓口や介護の施設、障がい福祉の事業所の職員です。
福祉の現場にいる人が、そのまま避難所の中で働いているということです。
ファミリータイズには、鍼灸・整骨・あんまの国家資格の専門職に就く道があります。
日ごろ事業所で使っている技術が、そのまま避難所での関わりになりました。
気をつけたいこと
避難所で施術ができるかどうかは、避難所の管理者や市町村の判断によります。自治体によって扱いが異なります。勝手に入って始めないでください。私たちも、現地の団体やネットワークを通して受け入れの了解を得ています。
ご自分の事業所の技術が、避難所の何に届くのか。
1つ考えてみてください。
Q4
大阪から熊本へ行く前に、何を確かめればいい?

準備の順番を守ることが、いちばんの近道です。
確かめるのは、募集情報・活動予約・保険の加入。
この3つを、この順で済ませます。
災害ボランティアセンターは、被災地の市区町村の社協に置かれるのが一般化しています。
社協は、地域の福祉を支える民間の団体です。
開設しているかどうかは、全国社協や被災した自治体のホームページで確認します。
被災した自治体や社協への電話は控えるように、と明記されています。
現地の電話は、目の前の対応でふさがっているからです。
活動日が決まったら、出発の前にボランティア活動保険へ加入します。
令和8年度の保険料は、プランによって変わります。
どちらも保険期間は1年で、団体割引20%を適用した金額です。
被災した住宅での活動中に物を壊したときは、損害賠償の責任も補償されます。
加入するのは、出発地の社協の窓口です。
- 1市町村の災害ボランティアセンターの募集情報をホームページで確認する(現地に電話しない)
- 2活動日を決めて活動予約をする
- 3出発地の社協でボランティア活動保険に加入する(令和8年度は天災・地震補償プラン500円)
- 4持ち物と当日の集合方法を確認する
自治体によって扱いが異なります。
募集の有無や受け入れの条件は、市町村の災害ボランティアセンターごとに違うからです。
現地に行かない支援もあります。
義援金は赤十字や赤い羽根の共同募金へ、活動支援金は「ボラサポ・令和8年熊本地震」へ。
物資は「必要な人に 必要なものを 必要な分だけ」で、送るタイミングが要ります。
まずは、出発地の社協の窓口を1つ調べてみてください。
まとめ|2日間の施術と、行く前に確かめること

2026年8月29日と30日の2日間、熊本県内の避難所1か所で、100回を超える施術をしました。
最初に問われたのは、「何の団体ですか」。
名乗るところが出発点です。
「気持ちよかった」
「生き返った」の声が広がり、2日目には列ができました。
避難生活が長引くと体は動きにくくなります。
だから、体にふれる技術に出番がありました。
行く前に確かめるのは、募集情報・活動予約・保険の3つです。
今日の持ち帰り
最初にするのは、名乗って希望を聞くこと
体が動きにくくなる避難生活だからこそ、ふれる技術に出番があること
出発前に済ませるのは、募集情報の確認・活動予約・ボランティア活動保険の3つ
参考
参考
令和8年熊本地震 ポータルサイト(気象庁)(外部リンク)
令和8年熊本地震非常災害対策本部会議(首相官邸)(外部リンク)
災害ボランティアセンター(社会福祉協議会等)について(内閣府 防災担当)(外部リンク)
熊本県災害ボランティア情報(熊本県社会福祉協議会)(外部リンク)
ボランティア活動保険(福祉保険サービス・全国社会福祉協議会の保険制度)(外部リンク)
ボランティア活動保険(全国社会福祉協議会 被災地支援・災害ボランティア情報)(外部リンク)
令和8年熊本地震にかかる長崎DWAT(災害派遣福祉チーム)派遣について(長崎県)(外部リンク)
附属病院、熊本地震被災地へJRAT支援チームを派遣(筑波大学)(外部リンク)
一般社団法人 日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)(外部リンク)
令和8年熊本地震による被災地に想いを寄せる方へ(大阪ボランティア協会)(外部リンク)
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