
REPORT
活動報告
関わる人すべてを大切にし幸せにすること
そんな使命が私たちにはあります
精神障がいの特性と8つの種類|誰にでも起こりうる病気
投稿日:2026.02.27 最終更新日:2026.10.07

精神障がいは、特別な人だけがかかるものではありません。誰にでも起こりうる病気です。
国の推計では、身体・知的・精神の3つの障がいの中で、精神障がいのある人がいちばん多くなっています。
この記事では、精神障がいに含まれる主な8つの種類と、外から見えにくいという特性を説明します。
あわせて、働きはじめ方と、精神障害者保健福祉手帳の対象についてもまとめます。
精神障がいは、3つの障がい区分の中でいちばん多い
身体・知的・精神の3つの障がい区分のうち、人数がいちばん多いのは精神障がいです。
内閣府の令和7年版障害者白書では、精神障がいのある人は603万人と推計されています。
人口千人あたりでは48人です。身体の34人、知的の10人を上回っています。
この数字は、医療機関を受診している人をもとにした推計で、手帳を持っている人の数とは別です。
603万人のうち576万4千人は外来で通院している人です。大半の方は、地域で暮らしながら治療を続けています。
厚生労働省は、こころの病気について、ストレスなどが積み重なることをきっかけに誰でもかかる可能性があると説明しています。
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)によると、うつ病が起こるのは、つらい出来事のあとだけとは限りません。
結婚や就職、引越しといったうれしい出来事のあとに発症することもあります。
今まで元気だった家族が急に、と戸惑うのは自然なことです。
精神障がいにはどんな種類がある?主な8つを一覧で

「精神障がい」と聞いて、どんな病気を思い浮かべるでしょうか。
精神障がいは一つの病気の名前ではありません。性質のまったく違う病気をまとめた呼び名です。
精神保健福祉法第5条は、統合失調症、依存症、知的障害その他の精神疾患がある人を「精神障害者」と定めています。
ただし、福祉の手帳では、知的障がいは療育手帳、精神障がいは精神障害者保健福祉手帳と分かれています。
そこでこの一覧では知的障がいを除き、精神障害者保健福祉手帳の判定基準とNCNPの説明に沿って並べます。
- ・統合失調症:こころや考えがまとまりづらくなる病気。生涯に発症する人は100人に1人弱と推計されています。詳しくは統合失調症とは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説|2026年版で紹介しています
- ・うつ病:脳がうまく働かなくなっている状態。日本では100人に約6人が生涯のうちに経験します
- ・双極性障害(躁うつ病):ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します
- ・不安症:不安や恐怖が強くなりすぎて、生活に影響が出る状態が続きます。パニック症や社交不安症などが含まれます
- ・依存症:精神作用物質による依存症。法律の定義にも名前が挙がっています
- ・てんかん:手帳の判定基準で、一つの区分として扱われています
- ・発達障害:自閉症、アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害などが含まれます
- ・高次脳機能障害:ケガや病気で脳が傷ついたあとに、記憶や注意の障害などが原因で、生活になじみにくくなる状態です
同じ「精神障がい」でも、中身はこれだけ違います。
Q1
見た目では分からない特性に、周りはどう向き合う?

精神障がいのいちばんの特性は、本人が苦しんでいても、周りからは見えにくいことです。
「怠けているのではないか」「気分の問題ではないか」「元気そうに見えるのに」。
こうした誤解は、見えにくさから生まれます。
“外から見ても気がつかないことがあり、知らないうちに無理なことをさせたり、傷つけていたり、病状を悪化させているかもしれません
出典:国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」
さらに、調子には波があります。昨日できたことが、今日は難しいこともあります。
同じ病名でも、何につまずき、何がつらいかは人によって違います。
職場でできる配慮としては、仕事の内容を整理して伝えることや、タスクを目に見える形にすることが挙げられます。
急な変更は、できるだけ早めに共有します。
相談しやすい体制を整え、困りごとを定期的に確かめる場があると、小さな不調にも気づきやすくなります。
ただ、配慮は一度決めて守れば終わり、とはいきません。
本人と対話しながら、そのつど調整し続けていくものです。
まずは、本人が困っていることを一つだけ聞いてみるところから始めてみてください。
Q2
短い時間から働きはじめることはできる?

はい、体調や環境、ご本人の希望に合わせて、短い時間から働きはじめる道はあります。
調子に波が出やすい方は、最初から長い時間を目指さなくてもかまいません。
ファミリータイズは、大阪市東成区大今里3-20-22に本社を置く就労継続支援A型の事業所です。就労継続支援A型は、障がいのある方が支援を受けながら働く場です。
ファミリータイズではフルタイム(8時間)で働くことを勧めていますが、体調や環境、希望に合わせて短時間で働くこともできます。
何時間から始めるかに決まりはなく、ご本人と相談して決めています。
働く時間を考えるときは、生活リズムや通院・服薬のこと、ご家族の状況、ほかの相談先とのつながりも、仕事と切り離さずに一緒に考えます。
運営は利用者主体です。職員もご本人と共に悩み、共に成長する姿勢を大切にしています。
ご本人やご家族、支援者の方からのご相談は、電話(06-6974-6666)でも受け付けています。
今の体調で、1日のうち無理なく過ごせる時間帯を書き出しておくと、相談のときに話しやすくなります。
Q3
精神障害者保健福祉手帳は、どんな病気が対象?

精神障害者保健福祉手帳の対象は、うつ病や統合失調症だけに限りません。
手帳の判定基準は、対象の病気を次の8つに分けています。
統合失調症、気分(感情)障害、非定型精神病、てんかん、中毒精神病、器質性精神障害、発達障害、その他の精神疾患です。
高次脳機能障害は器質性精神障害に、注意欠陥多動性障害や自閉症などは発達障害に入ります。
ただし、病名だけで手帳がもらえるわけではありません。
交付されるか、何級になるかは、症状や生活への影響をもとに総合的に判定されます。
申請の窓口や手続きは、お住まいの市区町村の障がい福祉の窓口で確かめてください。
働く場面では、民間企業に義務づけられた障がい者の法定雇用率が、令和8年7月から2.5%から2.7%に引き上げられています。
手帳の対象になるか気になる方は、次の受診のときに主治医にたずねてみるのも一つの方法です。
まとめ|精神障がいは幅が広く、誰にでも起こりうる
精神障がいは、3つの障がい区分の中でいちばん人数が多く、誰にでも起こりうる病気です。
統合失調症やうつ病から、発達障害、高次脳機能障害まで、性質の違う病気が含まれています。
外から見えにくく、同じ病名でも困りごとは人によって違います。
だからこそ、本人と対話しながら配慮を調整し続けることが大切です。
働き方は短い時間から考えられ、手帳の対象もうつ病や統合失調症に限りません。
今日の持ち帰り
精神障がいは3つの区分でいちばん多く、誰にでも起こりうる
外から見えにくく、同じ病名でも困りごとは人によって違う
働き方は短い時間から考えられ、手帳の対象もうつ病や統合失調症に限らない
参考
参考資料 障害者の状況|令和7年版障害者白書(全体版)(内閣府)(外部リンク)
メンタルヘルスとは|世界メンタルヘルスデーJAPAN2026特設サイト(厚生労働省)(外部リンク)
こころの病気について理解を深めよう(国立精神・神経医療研究センター)(外部リンク)
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(e-Gov法令検索)(外部リンク)
精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準について(厚生労働省)(外部リンク)
統合失調症(国立精神・神経医療研究センター)(外部リンク)
うつ病(国立精神・神経医療研究センター)(外部リンク)
双極性障害(躁うつ病)(国立精神・神経医療研究センター)(外部リンク)
不安症(国立精神・神経医療研究センター)(外部リンク)
こころの情報サイト トップページ(国立精神・神経医療研究センター)(外部リンク)
高次脳機能障害を理解する(国立障害者リハビリテーションセンター)(外部リンク)
令和8年7月1日から障害者の法定雇用率が引上げになりました(栃木労働局/厚生労働省)(外部リンク)
【採用情報はこちら!】
ファミリータイズでは、一緒に働く仲間を募集しています。
「やる気」だけ持ってきてください。あとは私たちが一緒に考えます。
求人情報を見る
【お問い合わせ先】
有限会社ファミリータイズ
〒537-0024 大阪市東成区東小橋3-5-3 FTメゾン602号室
TEL:06-6974-6666/FAX:06-6974-6667
お問い合わせフォーム

- 多様な障がいと共に働く|「できない」ではなく「やり方を変える」支援とは
- 「この作業、できないかもしれない…」 障がいのある方が働くときに、そんな不安を抱えることは少なくありません。しかし、私たちファミリータイズで […]
- 続きを読む

- 白杖・点字ブロックの3種類と、見かけたときの4つの配慮
- 白杖の色は、白だけではありません。 道路交通法施行令は、目が見えない人などが道路で携えるつえを「白色又は黄色のつえ」と定めています。 駅や交 […]
- 続きを読む

- 視覚障がいのある方が働く現場から学ぶ工夫と配慮|共に働く職場づくりのヒント
- 更新日:2026.06.23 「視覚障がいのある方と一緒に働く職場では、どのような工夫が必要なのだろうか」そのような疑問を持つ方は少なくあり […]
- 続きを読む
